放牧へのこだわり

農業生産法人
株式会社

希興

放牧へのこだわり

牛、本来の姿の為。
牧場経営の発展の為。
圧倒的『放牧力』

希興の放牧について

About grazing

「粗放牧」ではなく「集約放牧」

牛への手間は惜しまない

希興での放牧は、単に牛を牧草地に放し飼う「粗放牧」ではなく、循環農法を活用した「集約放牧」を行っています。
搾乳時に牛を集める際は、牛のストレスを少なくするためにバイクなどは使わず人の手によって行い、搾乳や哺乳などの作業は最新の設備を導入して効率化を図っています。牛のためになることは手間を惜しまず、効率化できるところは徹底的に行うのが希興の特徴です。

集約放牧とは

牛、本来の姿を呼び覚ます

集約放牧とは、ただ牛を放し飼いにするのではなく、適正な「草地管理」によって育まれる「牧草」の持つ栄養を最大限に活かして、牛が自由に選択して食べ、適切な発育と良質な生産物を得る技術です。
放牧草の栄養価を一定に保つため、牧野をフェンスで区切り、牧区面積と頭数のバランスを保つ方法です。
また、牧草地への施肥は家畜の排泄する糞尿を最大限に活かし、購入肥料を最小限にする、低投入高所得を可能にする技術でもあります。          

放牧にこだわる理由

Reasons for sticking to grazing

分岐点はニュージーランドへの視察

赤字経営が当たり前ではない

酪農経営の重要な補完組織である公共牧場は、一般に多くの牧場が赤字経営といわれ、人件費の削減、利用料金の値上げなどの対応をとる牧場も少なくありません。シンプルにいうと『公共牧場の経営は赤字が当たり前』というような風潮がありました。

そんな中、希興の経営改善の分岐点になったのは、1995年ニュージーランドに放牧と草地の管理の視察研修に行ったことです。
現地では、すべてのことにコスト意識を持ち、草地の利用を最大限に考え、安い乳価でも経営できる方法を実践していました。
畜産業界も日々変化する中で、牧場として変化していないこと、まだやれることがあるということに気付き、ニュージーランドの運営を参考に、放牧への変革を進めていきました。

放牧の経済力

真剣に考え、目的をもって放牧を行う

放牧を推進している人の中で「放牧には力がある」と言う人がいます。
「この力とはどのような力か?」と考えたとき、「経験から経済力ではないか」と考えています。「集約放牧」を知るまでの放牧は、「粗放牧」でした。
春に草用の肥料を播き、牧区に牛を放し、草の採食が落ちたら転牧するの繰り返しでした。
集約放牧を意識してからは、土壌分析により施肥を行い、牧区の広さと頭数を確定し、草の栄養価の高い時期を意識して真剣に放牧に取り組みました。
粗放牧では家畜の仕上がりもそれなりの域を出ない状態ですが、受託した家畜の発育を最大限にする目的を定め、放牧に取り組みました。
その結果、各経費の適正化が実現し経営改善がなされ、公共牧場会として黒字化が実現したことから「放牧の経済力」を実感しています。

放牧のメリット・デメリット

advantage and disadvantage

メリット

『経済的である』

・肥料代が節約できる

・家畜の糞尿等の有機質の利用

・家畜の飼料給与の労力の軽減

・畜舎の糞尿処理の経費削減

『家畜の四肢を強健にする』

成長期に十分な運動が可能になるため

『衛生的』

畜舎内で飼養するより野外の衛生状況が良い

『ストレスが少ない』

・草地内で自由に行動できるのでストレスが少ない

・草地内の草(飼料)を自由に選択採食できる

デメリット

『家畜の成長が鈍化する』

放牧による運動が成長を妨げる傾向があるが、親牛になってから2~3産までに通常に戻ることが証明されている。

『牧草の栄養成分が不安定』

気候などの自然条件や季節変動により草(飼料)の栄養成分の変化がある。

『その他』          

放牧病:蹄病、寄生虫などの放牧特有の疾病がある

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